絹の道、綿の道

yuumicoyamのブログ

読書感想文コンクール

トラウマになった読書感想文!

読書感想文!と聞くと絶対的に思い出す出来事がある。

今でもトラウマのように私の記憶の中にこびりついたままになっています。

この焦げ付いた記憶は削ぎ落とそうとしてもなかなか取れない!
まるで長年使ったガスコンロの丸い淵にこびりついた黒焦げのように。

そう、ちょうど今頃の時期になると小学生の夏休みの宿題!というWordでかならす出てくるのが読書感想文!という言葉。

あ~っ。。。
まただ、焦げ付いた私の記憶が少しずつ臭い出してくる。
そんな時、田舎に住む父から手紙が届いた。
父は90歳近いが、手紙魔!というくらいマメに手紙を送ってくる。

内容は最近地元で起こった出来事など書いて送ってくれるが、達筆過ぎて読むのも一苦労だ。何しろ古文書見たいな字で、しかも、紙がもったいないからと新聞の広告の裏が白いやつをためてそれに書いてくるのだ。

いつものようにこの古文書まがいの手紙を四苦八苦しながら読んでいると、手紙の中に「読書感想文」というワードが書いてある。

えっ?
何かと思って読み進んでいくと、
私が学生時代に貰った賞状が出てきた。というのだ。。まさかの?それはトラウマとなった消滅させたい記憶の賞状であった。

確か、中学生くらいだったか、その年の夏休みは遊びに夢中で宿題やらをギリギリになってやっていたのだ。
さて、読書感想文はどうしたものか?と考えた末、本もまだ読んで無いし、買ってもないし、しょうがないので、父親の書斎の本の中から選んだ本は伊藤左千夫の「野菊の墓」 でした。
そう。あの有名な名作。
後に映画化や舞台化されて山口百恵松田聖子が主演を勤めた。

そうそう!
それがどうしたの?と思われるとおもいますが、その時に私がしたことが後にトラウマとなってしまいましたが、野菊の墓をろくに読みもせずに最後のページにある「あとがき」なるものをほとんど丸写し、チヨットだけ自分の言葉で締め括り、読書感想文として提出したのです。

まさか!校内、読書感想文コンクールで優秀賞を取り、全校生徒の前で表彰式に出る!
こんな悪夢は見たことがない。

もう時効ですよね。
今では良い思い出かな!